2008年3月13日木曜日
三途の川1:大改修の謎
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三途の川1:大改修の謎
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法事の時にもらったビラがある。
これが面白い。
A4版1枚で「冥土の旅の物語」とあります。
「四十九日忌によせて 冥土の旅路をたどる 昔の人はこう考えた」とある。
裏は「死出から三回忌までの地図」がのっかっています。
仏教もしち面倒くさい説教風でなく、今風の映像・漫画表現になってきたようです。
以下にその文をコピーします。
『
冥土の旅の物語
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四十九日忌によせて 冥土の旅路をたどる 昔の人はこう考えた
「死」んだら輪廻を脱する。
①.真っ暗、なんにもない
②.浄土へ(修行に)行く、往生、成仏
③.永遠の天国か、地獄へ行く
④.六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)をめぐる
さて、お話はここから始まる。
死んだら、たった一人で冥土へ旅立たねばなりません。
気がついたらそこは「死出で山路の入り口」であります。
(裏面のイメージ図をご参照ください)
うすぐらやみの中、7日間にわたって一人で歩く。
(尚、冥土の旅の間、死者は仏前に供えるお香の「香り」を食物としています)
「十王経」によれば、七日ごとに裁判をうけ、「七七(四十九日間)」に最終判決を受けます。
「初七日(秦広王)」にやっと、賽の河原につく。
そこは、三途の川が横たわっている。
生前の罪により、三通り(山水瀬、江深瀬、有橋渡)の渡り方がある。
別説には、「渡し船」があり、船頭に「六文銭」をわたして、川向こうへ。
やっとの思いで渡り終えると、そこは「衣領樹(えりょうじゅ)」という木があり、着ているものを奪い取る「奪衣婆(だつえば)」と、罪の重さをはかる「懸衣翁(けんねおう)」がいる。
そしてまた、7日目「二七日(初江王)」に「業関(ごうぜき)」を通り、さらに7日目「三七日(宋帝王)」を経て、山猫や大蛇におそわれ、食われながら、「業江(ごうえ)」を身ひとつでわたる。
また7日「四七日(五宮王)」に至り、「業秤(ごうひょう)」でさらに己が罪をはかられる。
薄暗い荒野をとぼとぼ歩きつづけること7日、「五七日(閻魔大王)」のところで、「浄玻璃(じょうはり)」で生前の己が姿をみせられ、さらに「鉄丸処の河原」を通り、「六七日(変成王)」の山を越すと、「三ッ辻(善道、悪道、中の道)」。
そして「七七日(秦王山)」を経て、殺伐とした山野にくると、六つの鳥居(六道)が見える。
そのうちのどれかを「自分でえらぶ」。
昔の人は、この「七七日、四十九日忌」をもって、後生が決まると考え、のこされた者は、追善供養し、早く安処にいってほしいと願ったのである。
驚かし、恐怖させるのが目的ではなく、生きているうちに、これでもかこれでもか、よいことをしろよ、よい人になれよ!と、考えさとしてくれているのである。
』
死後の世界がこんなに「死者にムチ打つ」ように出来上がっているとはひどいものである。
死んだときは、この世のことはサラリと「水に流す」というのがしかるべき姿であろう。
それをムチ打つとは、「坊主とはとんでもない生き物」である。
それならば、というので電子網で調べてみた。
ありました。
最近の坊主は本当にマニヤが多いようです。
面白いのがこのサイト。
目次を抜粋してみます。
★ 空飛ぶお不動さま Flying Deity Tobifudo
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/index.html
『
縁 起
─────────────
〇 飛不動尊の由来
やさしく説く仏教入門
─────────────
〇 やさしい仏教入門
〇 極楽への Navigator
〇 今夜わかるお経のすべて
〇 お守りの作り方
〇 仏様の人相 種類
<略>
系列サイト
─────────────
□ 仏様の世界 ::仏像「350体」収録
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/index2.html
□ 形から引く梵字字典 ::国外からも注目されているサイト
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/bonzisyo/bindex.html
□ 陰陽道の世界 ::Yahoo サングラス付のサイト
』
「仏様「350体」収録」これはイケます。
次に気になるのが「陰陽道の世界」。
そう「安倍清明の世界」。
占い好きの方はどうぞ。
やさしく説く仏教入門の「極楽への Navigator」に入ってみます。
★ 極楽へのNavigator
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/newmon/betusekai/sanzu.html
『
極楽へのNavigator 此岸と彼岸の境界線 三途の川
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三途の川 information counter 渡航手続
─────────────────────
該当するボタンを押してきださい。
1.お済みのお方
2.まだのお方
3.送迎のお方
三途の川 渡り方
─────────────────────
route1:善人は橋を渡る。
route2:罪の軽い悪人は浅瀬を渡る。
route3:罪の重い悪人は深瀬を渡る。
■上記のように川を渡るのに、三つの途みちがあるので三途の川( さんずのかわ) といいます。
route1:橋は金銀七宝で造られています。
route2:浅瀬は「山水瀬」といいます。水はひざ下までです。
route3:深瀬は「強深瀬」または「江深淵」といいます。
川の流は速く、波は山のように高く、川上から岩石が流れてきます。
そして川底には大蛇が潜むという最悪の場所です。
また、ここの河原が、「賽の河原(さいのかわら)」です。
平安時代の末期頃までは前記のように橋を渡ったのですが、「室町時代以降」からは「船」になります。
渡し賃は当時から六文と決まっていて、ありがたいことに、現在まで一度も値上げされたことはございません。
この「六文」を「六道銭」といいます。
ところが、この世では六文銭が消えてしまっているので、現在では印刷した代用品を棺に納めています。
三途の川という呼び方は俗称で、「葬頭河(そうずか)」といいます。「三瀬川(みつせかわ)」「 渡り川」とも呼ばれることがあります。
』
次の三途の川 渡航手続の「1.お済みのお方」のボタンを押したら、「極楽行き」になってしまった。
ちなみに、「地獄行き」はないようだ。
★ 極 楽
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/newmon/betusekai/gokuraku.html
『
極楽浄土までは少し長旅となります
──────────────────
この世とあの世の間に「中陰(ちゅういん)」という世界があります。
この世界を抜けるのに49日間かかります。
この間、七日ごとに仏さまが順次入れ代わり、一人前の仏となれるように必要なことを教えて下さいます。
また、これと平行して「閻魔大王」を座長とする、極楽行か地獄行かの判定会議も七日ごとに開かれます。
そして「49日目」に、極楽行か地獄行かの判定が出るので、七七日忌(四十九日)は初七日に次ぐ大事な供養の日となっています。
また無事極楽行が決定しても、勉強はまだ終わりません。
仏の世界で一人前になるまで33年の長い時間がかかります。
初七日から「33回忌」までの導師を「十三仏」といいます。
■ 尚 極まれなケースですが、超善人と超悪人は、審査なしに相応する世界へワープすることになります。
』
ついでに「閻魔大王」の文字をクリックしてみた。
★ 閻魔王 えんまおう
☆ http://www.tctv.ne.jp/tobifudo/butuzo/emma.html
『
閻魔王はもとはヒンドゥー教の神様で、死後の世界の王様でした。
王様は国全体を司るところから、地獄行、極楽行、それぞれのパスポート発行者となりました。
服装が中国風なのは、仏教が中国を経由するとき、道教の影響を受けた為です。
閻魔王は恐ろしい顔をしていますが、仏教ではお地蔵さまの化身です。
再び罪をつくらせない為に恐ろしい顔で叱咤しているのです。
35日の判定担当は閻魔王
──────────────
極楽行か地獄行かの判定会議のメンバーは次の10名で、「十王」といいます。
判定は人が生前中に行った行為によって行われます。
五七日(35日)は閻魔大王自らが審査する日で、七七忌(49日)についで五七日は大切な供養の日となっています。
十王名
初七日 秦広王 しんこうおう 不動明王
二七日 初江王 しょこうおう 釈迦如来
三七日 宋帝王 そうたいおう 文殊菩薩
四七日 五官王 ごかんおう 普賢菩薩
五七日 [35日]閻魔王 えんまおう 地蔵菩薩
六七日 変成王 へんじょうおう 弥勒菩薩
七七日 [49日]泰山王 たいざんおう 薬師菩薩
百カ日 平等王 びょうどうおう 観世音菩薩
一周忌 都市王 としおう 勢至菩薩
三回忌 五道転輪王 ごどうてんりんおう 阿弥陀如来
』
なんだか「空飛ぶお不動さま」の宣伝をやっているような感じになってしまいました。
本題は「三途の川 大改修の謎」なのです。
まるでそのテーマに入っていません。
好きなんですね、こういうSFものが。
坊主をクソみそに貶しながら、一方であの世に胸をときめかしている。
Wikipediaを検索してみます。
『
三途川とは此岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目にあるとされる川。
仏教概念。
仏説「地蔵菩薩発心因縁十王経」(十王信仰 閻魔大王は十王のうちのひとり)が出典とされるが、この十王経は中国で成立したものであり、オリジナルの仏教の教義にはなく中国で変容した際に付け加えられたものである。
この経典の日本への渡来は飛鳥時代と思われるが、信仰として広まったのは平安時代末期とされる。
正式には葬頭河といい、また三途の川・三途河(しょうずか、正塚)・三瀬川・渡り川などとも呼ばれる。
しかしながら、平安時代の末期に、「橋を渡る(場合がある)」という考え方が消え、その後は全員が渡舟によって渡河するという考え方にシフトする。
渡船の料金は六文と定められており、仏教様式の葬儀の際には六文銭を持たせるという習俗が以来ずっと続いており、現在では「文」という貨幣単位がないことや火葬における副葬品制限が強まっていることから、紙に印刷した六文銭(→冥銭)が使われることが多い。
また、三途川には十王の配下に位置づけられる「懸衣翁・奪衣婆」という老夫婦の係員がおり、六文銭を持たない死者が来た場合に渡し賃のかわりに衣類をはぎとることになっていた。
この二人の係員のうち「奪衣婆」は江戸時代末期に民衆信仰の対象としてブームとなった。
三途川の河原は「賽の河原」と呼ばれる。
賽の河原は親に先立って死亡した子供がその親不孝の報いで苦を受ける場とされる。
そのような子供たちが賽の河原で、親の供養のために積み石による塔を築くと、鬼が塔を破壊し、再度や再々度塔を築いてもその繰り返しになる。
このことから「賽の河原」の語は、「報われない努力」「徒労」の意でも使用される。
しかしその子供たちは、最終的には地蔵菩薩により救済されるとされる。
日本仏教においては後に閻魔の本地とされる地蔵菩薩が奈良時代には『地蔵十輪経』によって伝来していた。
しかし、現世利益優先の当時の世相のもとでは普及しなかった。
平安時代になって末法思想が蔓延するにしたがい、源信らによって平安初期には貴族、平安後期には一般民衆と広く布教されるようになる。
鎌倉初期には預修十王生七経から更なる「偽経」の『地蔵菩薩発心因縁十王経』(略して『地蔵十王経』、あるいは『十王経』)が生み出された。
』
「十王経」とは「偽経」という。
つまり「ニセモノのお経」ということ。
簡単にいうと世のヒマな坊主が有り余った想像力で作りあげたものが、基礎になっている信仰ということのようである。
よって、常に坊主側にいいようにしつらえられていて、死者側には不利な構成になっているということである。
うーん、やっと「カラクリ」が分かってきた。
うまく出来すぎているとは思っていたが。
『
「十王信仰(じゅうおうしんこう)」とは、地獄を統べる10人の裁判官に対して慈悲を乞う信心の一種である。生前は十王を祭り、死して後の罪を軽減してもらうという意図があった。
十王は死者の罪の多寡を鑑み、地獄へ送ったり、六道への輪廻を司るなど畏怖の対象であった。
なお、一般においては主に閻魔に対する信仰ととる向きもある。
これは、閻魔以外の裁判官が知名度が低いせいである。
』
本物と信じ込んでいる純真無垢な庶民を「ニセのお経」で騙すとは本当に坊主とはとんでもないヤツです。
だましのテクニックは「オレオレ」詐欺と同じです。
といいながら、もうちょっと見てみます。
『
『預修十王生七経』が、一般的な漢訳仏典と際立って異なっている点は、その巻首に「成都府大聖慈寺沙門蔵川述」と記している点である。
「漢訳仏典」という用語の通り、たとえ偽経であったとしても、建て前として「○○代翻経三蔵△△訳」のように記すのが、「漢訳仏典の常識」である。
しかし、こと「十王経」に限っては、この当たり前の点を無視しているのである。
この点が、「十王経」類の特徴である。
と言うのは、後述の日本で撰せられたと考えられる『地蔵十王経』の巻首にも、同様の記述がある。
それ故、中国で撰述されたものと、長く信じられてきたという経緯がある。
ただ、これは、『地蔵十王経』の撰者が、自作の経典の権威づけをしようとして、先達の『預修十王生七経』の撰述者に仮託したものと考えられている。
また、訳経の体裁を借りなかった点に関しては、本来の本経が、経典の体裁をとっておらず、はじめ、礼讃文や儀軌の類として制作された経緯に拠るものと考えられている。
』
単純には閻魔様の前にいって、この世でやったことを正直に言えばそれで、判定が下るというものである。
なぜなら、閻魔大王は「閻魔帳」をもっていて、それにこの世での行状はすべて書かれていて、言ったことが正しいかどうかを付き合わせるだけである。
絶対に閻魔帳が間違っているということなどありえない。
この閻魔帳がある限り、「ウソをいう」とすぐにバレてしまう仕組みになっていたはずである。
また、閻魔様は「浄玻璃」(じょうはり)という水晶でできた鏡をもっており、これで生前の悪業がすべて映し出されるので、進路判断をするに十分な根拠をもっており、死者をムチ打つようなことはしなかったはずなのである。
と、私は素直に思うのだが。
どうも坊主には「それが気に入らない」らしい。
なを、閻魔庁については下記のサイトでイメージできます。
★ 閻魔参り
☆ http://kkubota.cool.ne.jp/enmamairi.html
<つづく>
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